IE10 へのアップグレードはちょっと待って!

お客様から「使っているクラウドサービス『メールワイズ クラウド』にログインできなくなった!」というヘルプがありました。

使われているクラウドサービスは、お客様にとって業務の中核をなすサービスで、ログイン出来ないことには困ります。使えなくなったのはお一人だけで、その方が使用している2台のPCでまったく同じ現象が発生していました。ログインIDを入力するとその脇に「✕」が表示されます。そして、ログインボタンをクリックすると認証エラーとなります。ブラウザーをFirefoxに変えると問題なくログインできます。

「ひょっとして」とIEのバージョンを確認すると10でした。

IE10ではセキュリティ機能が向上した、ということです。マイクロソフトの説明によると
「SmartScreenフィルターとDo Not Trackヘッダーは、Internet Explorer 10 で簡単に有効化できます。」
と書かれていますが、お客様はご自分では「有効化」の設定をしたわけでもないし、そもそもIE10に自動アップグレードしていたこともご存知ではありませんでした。

これはしばらく問題となるかもしれませんね。

調べてみると、「iCloudでログインできなくなった」事例などが出ています。
信頼済のサイトに「https://www.icloud.com」を登録したら解決しました。
と書かれています。「メールワイズ クラウド」も「iCloud」も「不審なサイト」ではありませんし、解決方法もまちまちのようです。

マイクロソフトでは「グラフィックドライバーを入れなおしてみて下さい」などとアドバイスしていますが、普通の方はそれが解決方法だとしてもそんな怖いことは簡単にはできませんよね。
IE10をアンインストールすることも普通の方だと出来ないでしょう。

ちなみに本件では、IE8でないと動作しないサービスが有ったということで、IE10をアンインストールしたのですが、「コントロールパネル」-「プログラム」-「プログラムと機能」から左側のメニューで「インストールされた更新プログラムを表示」をクリックして、一覧表示から「Microsoft Windows」の一覧の中から「Internet Explorer 10」をクリックしてアンインストールする、なんてことを誰でもができるわけではないことを、マイクロソフトにはわかって貰いたいです。

進化するJimdo

Jimdoが進化しています。
http://jp.jimdo.com/

はじめて紹介された時のJimdoは正直に言ってあまり目を引くところはありませんでした。

昨年、「みんビズ」を紹介されたときは、かなり驚きました。
http://www.minbiz.jp/
ドメインを取得し、レンタルサーバーを借りて、普通にホームページを作るよりも、はるかに手軽で、安くて、素晴らしいサイトが作れます。
何よりも業種別の最適デザインが用意されているのは素晴らしいと思いました。
昨年は今のようにテンプレートが公開されていなかったようですが、今はらくらく選んでいけます。

2013年度長岡市担い手育成総合支援協議会主催 商品パッケージ研修会では、Jimdoを使用したホームページ作成を、農業従事者を対象に講習することにしました。
そこで、Jimdoを使ってみるとまずはレイアウトパターンがたくさん用意されています。htmlタグもかなり自由に使えます。
無料版でも5商品まではショッピングカートを作れます。ただし、地域別の送料設定などはまだ設定出来ません。
スマホ版なども自動的に作られているようです。

WordPressより手軽でいいのではないでしょうか。
どんどん進化しているように思います。

情報発信研修会開催しました

長岡市担い手育成総合支援協議会主催

情報発信研修会

インターネットクラウドサービスの活用

日時:2014年7月25,28,29 19:00~21:30

場所:まちなかキャンパス 501

クラウドサービスのJimdoを使用して、農業従事者の方が経営に役立てるホームページを作成し、情報発信するためのセミナーを開催致しました。クラウドサービスはますますリッチクライアントとなってきており、JimdoもあたかもクライアントアプリのようなUIです。

この時期、枝豆の収穫に追われる農家さんが、疲れを癒やす暇もなく3日間勉強をされました。新規に農業法人を創業させた方も、「なんとか自分たちの新商品を作り出していきたい。ホームページはそのために絶対に必要な手段なんです。」と言われていました。

まちなかキャンパスは長岡市の施設では大変素晴らしい施設ですが、無料で使えるWifiのFreeSpotはかなり回線は細く、電波状態も弱いため、このようなリッチクライアントを大勢で使用するには厳しい環境でした。3日目は私のスマホとWiFiルーターを動員して分散利用したため、比較的問題なく終了させることが出来ました。FreeSpotにはもう少し機能を充実させてもらいたいですね。

RFIDを使用した避難所における受付実証実験とRFIDの利用価値について

2015年9月6日(日) 長岡市青葉台3丁目自主防災会の避難訓練後に、避難所における受付をRFIDタグとリーダーを使用して効率的に行う実証実験を行いました。開発は長岡アイティ事業協同組合有限会社ワタナベプランと共同で無償開発いたしました。

青葉台3丁目町内会長とRFIDリーダー
青葉台3丁目町内会長とRFIDリーダー

机の上の縦長の白い機械がRFIDリーダーライターです。これは東北システムズ・サポート社製のUHF帯RFIDハンディリーダライタ DOTR-910Jです。今回はAndroid端末用の機械としましたので、後方においてあるAndroidスマホとBlueTooth接続して使用しています。

RFIDタグの名札
RFIDタグの名札

これがRFIDタグを貼り付けた名札です。今回は仮名の住民台帳から名刺用紙に名札印刷し、ロール状になっているRFIDを貼り付け、ラミネート加工しカードフォルダーに入れたものと、ビブスに取り付けたものを使用しました。

このRFIDはアンテナ部分も大きく読み取り精度は非常にいいようです。

リーダーの前を通過するだけで受付
リーダーの前を通過するだけで受付

中学生も参加してタグの読取り実証実験を行っています。
NHKも取材に来られ放映されました。

実証実験では100人の受付が皆さんへの説明をしながらでも5分で終了。説明ではモニターやパソコンを使用していますが、受付自体はスマホとリーダーがあれば可能です。

ライフラインの停止した夜間などでも十分に活用できることが実証されました。

この実証実験は国立研究開発法人防災科学技術研究所「イノベーションハブ構築支援事業FS採択」の実験プランで採用され現在実験プランを開発中です。*注「防災イノベーションハブ事業」はJST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)のイノベーションハブ構築支援事業において、平成27年度FS課題として選定していた課題から、平成28年度本採択課題とされました。

ユニクロで商品にRFIDを取り付け、試着の管理やレジ精算にまで利活用することになりましたが、今回の実証実験でいろいろと応用できることがわかりました。今回使用したリーダーライターは出力が250mWの特定小電力型ですが、920MHz帯を使用したタイプで、回りこみもあるので特に室内では読み取り感度が高いです。室内試験では7mくらいまで読み取れました。実証実験は屋外でしたが、だいたい1mくらい離れたところを通過してもらうようにしていましたが、5mくらい離れたところから読み取り始めていました。

職員の入退室管理などでも利用できるでしょう。通常はNFCなどを使用していますので、両手がふさがっている場合などリーダーにタッチさせる必要もあって不便ですが、これであればそのまま通過できます。Androidタブレットなどは非常に安価に購入でいますので、在庫管理や生産管理などでもこれまでの専用端末を使用したバーコード読み取りと比べると導入コストを抑えることが出来るでしょう。

施設でのお年寄りの見守りや児童館でのお子さまの入退室管理など広く応用できると思います。

原発はどこ? スマホアプリ制作 暫定公開中

原子力災害発生時の避難計画は遅々として進んでいません。

とりあえず小さなお子様と若い人たちにはまずは30Km以上離れたところに避難してもらうのが一番です。

そこで「原発はどこ?」というスマホアプリを制作しました。

原発はどこ? Ver1.1.1
原発はどこ? Ver1.1.1

アプリを起動すると、まずは22登録してある原発施設から最寄りの原発からの方向と距離が表示され、GoogleMapに表示します。当該原発から半径5km以内は黄色い円、30km以内は赤い円が表示されます。

暫定的にAndroidアプリのパッケージを下記よりダウンロードできるようにしました。お使いになったご感想をお願いします。

なお、気象予報士の方に相談していますが、ここに風の情報なども掲載したいと発展形を考えています。

ダウンロードはこちらから

ダウンロードは コチラ から

更新履歴:2016/03/29  常時GPS監視をして現在地を追跡するように変更(バッテリーは食います)

更新履歴:2016/03/16  UI変更

気象災害軽減イノベーションハブ事業に参画

昨年制作した災害時の安否確認システムが、国立研究開発法人防災科学技術研究所(以下防災科研)の防災イノベーションハブ事業で実証実験に選ばれ、高度なセキュリティ対策や一時避難場所での安否確認機能などを追加しています。

このシステムは、長岡市青葉台3丁目町内会で2015年9月に実証実験が行われ、2016年から正式に本番運用が開始されています。2015年9月の実証実験の様子はNHKでも放映され、「首都圏防災ナビ」というサイトで「第27回 安否確認はIT技術の活用で」として紹介されています。また、同じくNHKの「MIRAIMAGINE」というサイトでも「ICタグで安否確認 自主防災組織の取り組み」としても紹介されています。

この安否確認システムでは住民にRFIDタグの埋め込まれた名札を配布し(青葉台3丁目では2016年8月に全戸全登録住民に配布)、避難所での受付をRFIDリーダーで短時間に完了できるところがクロースアップされています。実際に2016年9月4日の避難訓練では、避難先の青葉台中学校で265名のチェックインを5分程度で完了させました。

しかし、このシステムの肝は「災害時に安否未確認者を短時間に把握することができる」という部分です。

安否未確認者の把握
安否未確認者の把握

全住民の情報が把握できている場合に限り、安否確認者を入力することで、安否未確認者を捕捉することが出来ます。地震災害などのようになんの前触れもなく突然被災するような災害では、まずは一時避難場所で短時間のうちに安否未確認者を捕捉し救護活動を行うことで人命を救うことが出来ます。

また地震災害で避難所に避難する場合は、ライフラインは完全に途絶します。しかしながら避難所では避難者名簿を作成する必要があります。これを夜間ほとんど灯りのないところで作成、転記することは無理です。しかもそれをFAXかメールで本部に送信することになっていますがFAXは動作しません。

世帯ごとに記入する避難者名簿
世帯ごとに記入する避難者名簿

この避難者名簿に転記・集計
この避難者名簿に転記・集計

これをRFIDによるチェックイン機能は簡単に実現します。

安否確認システムによる避難者名簿
安否確認システムによる避難者名簿

安否未確認者の捕捉
安否未確認者の捕捉

防災科研は本年度、国立研究開発法人科学技術推進機構(JST)が実施する「イノベーションハブ構築支援事業」で「「攻め」の防災に向けた気象災害の能動的軽減を実現するイノベーションハブ」として本採択され、「気象災害軽減イノベーションセンター」を設立しました。これに伴い防災科研長岡雪氷防災研究センターのある長岡を中心とした地域での取り組みを実現すべく長岡サテライトが活動をしており、弊社もその一員として参画しております。

2016年9月23日に「気象災害軽減イノベーションセンター長岡サテライトキックオフシンポジウム」が、長岡震災アーカイブセンター「きおくみらい」にて開催されます。多数のご参加をお願い致します。私も長岡IoT推進協議会の活動報告を行います。

気象災害軽減イノベーションセンター長岡サテライトキックオフシンポジウム