オンプレミスのリスク

オンプレミス(on-premises)のリスクとは

オンプレミス(on-premises)とは、WikiPediaには「情報システムを使用者(通常は企業)自身が管理する設備内に導入、設置して運用すること」と定義されています。元来は通常に見られる形態で「自社運用(型)とも訳される」と書かれています。

停電のリスク

瞬断と言われるごく僅かな時間の停電については、かなり最近のPCでは結構耐えられるようになっているように思います。しかしながら、デスクトップ機では当然、サーバーであればなおのことUPS(無停電電源装置)が設置されていることと思いますが、バックアップできる時間は3~5分程度でしょう。それを超える停電には対応できていないユーザーも多いことでしょう。災害による停電は相当に長時間に渡ります。計画停電も数時間が想定されます。これに対応するには手軽なところではインバーター付きの発電機でもって対応するしか無いでしょう。

ただし、発電機にはガソリンが必要です。定期的なメンテナンスも必要です。そのような備えはされていますか?

水害・大震災・津波等の自然災害のリスク

水害や津波で浸水することでコンピュータ設備は概ね使用不可能となります。通常バックアップ装置も同じ建屋内(ほとんどがサーバーの脇)に設置されていますので、バックアップ装置からの復元も困難となります。

私どもの所在地である長岡市は、2004年に大水害と大震災を経験しています。2007年にも大震災を経験しました。水害で一階部分が完全に水没し、すべての情報処理設備が使用出来なくなったところもあります。停電が長く続き、しかしながら営業は継続して行かなければならず、大型の発電車を用意して何回もの電源断を繰り返しながらシステムを使い続けた企業もありました。

比較的安全なクラウド環境

クラウド環境は通常比較的安全な対応がされているデータセンターを利用しています。
それぞれの事業者により若干の相違はあるでしょうが、遠隔地間でバックアップを行なっている事業者も多いようです。異なる事業者のクラウド環境をバックアップ用に使用するという方法もあります。

思い切って、お使いの設備をクラウド環境に移行したらいかがでしょうか。