消雪井戸・ポンプ監視システム

  • 道路消雪パイプの敷設は、雪国の地域住民の暮らしに無くてはならない存在ですが、極端気象が全国的に継続的に発生している中で、その存在はますます重要となっています。
  • 一方で消雪井戸の渇水や地盤沈下への対策も不可欠であり、特に井戸ポンプが渇水を検知するとポンプの焼付を防止するためにポンプ稼働が停止し、設定した回復水位まで水位が回復しないと再稼働ができません。
  • その間道路は深い積雪により使用不可能となり、地域住民の生活やときには生命までに深刻な影響を与えます。さらにポンプの稼働状況や水位の監視は雪中作業となり、管理者にとっても非常に大きな負担となっています。
  • そこで、IoTにより「ポンプの稼働状況と水位の地域住民に向けた可視化」「管理者への警報通知」を実現し、渇水に至る前に水量調整を行うなどの対策を取ることの出来るシステムを開発しました。

消雪井戸ポンプ

 

  • 通常、消雪井戸にはポンプに沿って敷設してある直径20mmの塩ビ管に水位計を挿入し水位を計測しますが、安価で且つ細い水位計を使用し、また制御盤から稼働状況のランプ信号も取得し、3Gモデム経由でクラウドサーバーに信号を送る装置としました。
  • 長岡市青葉台の6本の道路消雪施設を管理する消雪組合にて採用してもらい、実証実験も兼ねて一冬稼働しました。
直径13mmの水位計
監視パネル
  • 地表からの井戸水位と稼働状況のランプを可視化したWebアプリにより、スマホ、タブレット、PCなどから常時監視することが出来るようにしました。
  • また、24時間の散水状況と水位変化を重ねたグラフ表示とし、井戸及びポンプの稼働状況と変化を見やすく表現しました。
  • さらに、電源断・アラーム・渇水といった変化や水位の低下時などに、登録した管理者にメール通知するようにしました。